「日本の洋風家具」和魂洋才の生活道具
日本人は西洋をうけいれそして科学変化させてきました
洋風の日本家具は決して西洋家具のコピーではありません。かつての日本人がじぶたんちの生活に合わせて、再構成して作り直したものです。
日本人の生活の中で一度受け入れたものをしっかり消化し、再び自分たちの社会に合うものに作り直す。その独創の精神は今も昔も変わりません。
日本製の素材を使い日本独自の技術で作られた家具。決してモノマネではなく着実に自分たちのものにしていく力によって、一度しっかりと練り直されているからこそ、日本の洋風家具は現代の生活空間に無理なく溶け込みます。
素材も違えば、構成も違う・・・。
日本の洋風家具は時代ごとに大きく変化してきました。明治初めの頃のものは西洋文化の影響をデザインに強く受けていますが、基本は和箪笥や水屋などの日本家具製造の技術で外見を模して作られています。面白いことに建築物にも同じ傾向が見られます。
一度、形態だけで受け入れて、それを本格的に受け入れる過程でかくじつに体質化し、自分たちのものとしてつくり直す技術。その流れはジャンルをまたいで日本のものづくりに流れる背骨に見えます。
日本の気候風土に耐え続ける和箪笥の様に、材料もヒノキやケヤキ、タモなどが使われており、純日本風の重厚で落ち着いた雰囲気が明治時代の日本の洋風家具の魅力です。
やがて、日本人の生活が近代西洋の強い影響をうけて大きく変化し始める明治の末頃から、新しい生活習慣に合わせた様々な工夫や改良が加えられて、洋風家具は日本人の生活の中ですっかり定着したものとして再構成されていきます。
座敷のローデスクや着物を入れるためのクローゼットなど、世界中のどこにもなかった独特の洋風家具が登場していったのが日本の洋風家具の歴史です。
ケヤキやヒノキといった日本の素材が日本の気候に耐える
徹底的な分解洗浄と丁寧な木工、そして味わいを強める塗装。
Pro Antiques "COM"の向日町工房は、そうした日本の洋風家具の長い歴史を踏まえ、古い日本家具の修復・塗装を手がける専門工房です。日本の素材と技術にこだわり、できるだけ丁寧に古い日本製の家具に向き合っています。
昭和30年頃までの・・・、日本家具が合板や集成材ではなく無垢材で作られた時代の家具をテーマとして取り組む事には妥協が不向きです。
徹底的に分解洗浄し、木工修復を行い、ときにさらに構造強化を行っていますが、材料は常に当時と同じものを使用することを心がけ、マイナスネジや金具類にも徹底的にこだわる必要があります。
一度、完全に劣化したニスを落とし、穴を埋める
何より塗装と劣化の技術は古色・風化・オイルなど、その家具本来の材質や目的、風合いに合わせて、一つとして同じ雰囲気にならない様に個体ごとの特徴を引き出す表面処理を行っています。
向日町工房が徹底的に日本家具にこだわることは、愛着をもって使ってもらえることにつながり、家具が「わたし」のパートナーとして次の100年のなかで受け継がれていく長い流れの源流になることだと考えます。
フレームを分解することで歪みを修正していく。
多様な日本の洋風家具
クローゼットやキャビネット、収納金庫や本箱、本棚、ローデスクや机、そして椅子やソファー現代の生活に無理なくマッチし、現代家具を楽しむ感覚で安心して古いアンティークを使ってもらえる前提のために、Pro Antiques "COM"は丁寧に時間をかけて「手」づくりにこだわっています。
一生付き合える家具を探しに是非Pro Antiques "COM"へ。様々な家具たちがお待ちしています。
Pro Antiques "COM"
アンティークの味わいをもちながら、現代家具を使う感覚で・・・。